2011年9月17日土曜日

訪ねてきました

 昨日、下記の写真にあります K 特別支援学校を訪ねる機会がありました。

 今回を含めて2回目の訪問でしたが、少しだけ疲れました。
でも、本当に楽しかったです。やはり、子どもさん達の喜々とした声や顔、表情あるいは姿を直接に見れることは嬉しいです。

 このことは、私が理学療法士として一番最初に勤務させて頂いた「 I 整肢学園」の楽しかった日々を思い出すことが大きな理由かと思っています。

 肢体不自由児施設である「 I 整肢学園」の隣には、養護学校(当時は特別支援学校とは言いませんでした)があり、子どもさん達は、学園から小学校あるいは中学校へ登校していました。

 当然、学校ですから年中行事があり、その度に子ども達の喜々としている様子が間近に見ることができました。

 春には、花見遠足や修学旅行がありました。5月には社会見学や運動会などがあったと思います。そして、夏になるとプール体験や海浜合宿(当時は「海浜訓練」って言っていました)がありました。そして秋になると学習発表会がありました。冬には雪遊びやそり遊び等があったと記憶しています。

 花見遠足では、金沢市郊外の公園に出掛けていくことが多かったと思います。子ども達だけでなく、職員であった私達も長かった冬が終わり、ようやく訪れた春の喜びを感じた行事でした。

 また夏の海浜合宿は学校単独の行事ではなく、学園の職員や父兄等も参加しており、子ども達が寝静まった後には、いつも酒宴がありました。決して酒宴が楽しかったというわけではありませんが、その中で様々な方たちの「本音」が聞かれることがあり、本当に勉強になったと記憶しております。

 さらに秋の学習発表会では、子ども達が一生懸命に取り組む劇等でいつも涙腺が緩められる思いでした。冬の雪遊びでは初めての雪に触れる子ども達の驚くような顔が見かけられました。

 そんな楽しかった「かつての職場」での子ども達の様子と重なって見えたのかもしれません。これから先、しばらく訪問する機会がありそうです。
 
 また楽しみが増えたような気持ちです。

2011年9月
撮影

2011年9月14日水曜日

実習報告会

 今日、本学4年生の総合臨床実習報告会がありました。
各教員で分担しておりますので、12名の学生が発表するのを2名の教員で聞いていました。

  結論から言うと、「少し成長していた学生」あるいは「あまり変化が見られなかった学生(良い方向への)」が殆どであったと思いました。

 ひとつだけ、気になった点がありました。
それは、学生が担当して報告した「患者さん」がほぼ全てが高齢者であり、転倒による「骨折」の患者さんだったのです。

 たしかに、ご協力頂いている「臨床実習先」の病院・施設の患者さんですから、私からとやかく言うことではありません。ただ、あまりにも転倒による受傷する高齢者の方々が多いという現実を突きつけられた気がしてなりません。

 もちろん、日本は未だ嘗てない「高齢社会」を経験しているわけですから、当たり前と言えば当たり前過ぎることなのだと考えるしかないのだと思います。

 かくいう、私も50歳を過ぎてしまい、「いつ」「どこで」倒れても仕方のないことなのかもしれません。できることであれば、そうならないように願っても神のみぞ知ることなのだと思って生きていかなければならないのでしょう。

 だからこそ、日々の過ごし方を真剣に考えていかなければならないのだと思います…
若い学生さんや臨床の現場で頑張っている若い理学療法士の方々には、まだまだ理解し難いことなのかもしれません。

 しかし、人間だれしも年老いてくるものだということ、
「どこか、肝に銘じておかなければならない」と思うしかないのでしょう。

 私のかつての恩師であった N.T 先生はいつも「覚悟」をして生きておられたように思えて仕方がありません。学生さん達の実習報告から、また自分の人生を考えさせられたような1日でした。

  今晩はこの辺りです。

2011年9月11日日曜日

少し残念なこと、嬉しいこと…

 本日、今年度ほぼ最後かと思うオープンキャンパスがありました。
厳密に言うと、あと1回来月に予定されているのですが…

 どうしてかと言うと、6月から7月、8月そして9月と実施されてきたスタイル(学科説明会、学科企画、模擬授業など)は終了なのです。

 それで、今回のオープンキャンパス実施のために学生さん達のお手伝いをして頂きたくて、先日来メールにて学生さん達に連絡をしてきました。

 結果から言いますと、たくさんの学生さん達が在学しているにもかかわらず「たった3名」の学生さんだけしかご協力が得られませんでした。

 まぁ、1年生と2年生は夏休み終盤で、まだ帰省している方がおられると思われますし、追試・再試があったのは事実です。また3年生は後期の授業が始まっており、追試・再試に追われている方がおられるのは十分承知致しております。

 それに4年生は約2週間前に総合臨床実習が終わったところで、その疲れを癒している最中なのかもしれません。あるいは実習報告が目前に控えているグループがあるのかと思います。

 しかし、それにしても、一斉メールや個別メール、あるグループにメールを入れてきて、ご協力を願い出てきましたが、殆ど返信メール無し…

 あまりの反応の悪さに、自分の教員としての人気の低さに落ち込むこともありました…
ただ、本日、ご協力して下さった3名の姿を見ていて、本当に嬉しく思いました。

 なかには、前期試験で追試験を課した学生がいたのには驚きました…
そして、ただひたすら一生懸命にご協力して下さっていました。

 思わず、心の中で「この学生にこそ、『優』を出しておけば良かった…」って考え直すことがありました。でも、彼はひたすら働いてくれており、「成績の悪かったのは自分のせいです…」と返答。

 少々、個人的ですが、このような「ただ、ひたすらに努力してくれる学生さん」こそ、「将来は、立派な理学療法士に育って欲しい」って感じました。

 私達、理学療法士の仕事っていうのは、本当に効率よく働くに越したことはありません。
しかしながら、相手が人間の仕事です。

 「いっしょうけんめいに働く姿」を見ている患者さんは必ず思ってくれるはずです。
「理学療法士の先生がいっしょうけんめいに取り組んでくれているんだ…」って感じさせることのできるのは、ある種本人が意識していない「才能」なのかもしれません。

 今後、私はこのような「才能」を見つけてあげること、そして伸ばしていってあげることが職務なのかもしれないと感じた1日でした。

今晩はこのあたりです…

2011年9月7日水曜日

神戸での病院等見学について

 前回、I.N 先生に引率されて神戸へ見学に行ったことをお話し致しました.
そこで、少しだけ記憶しているのは大きなリハビリテーションセンターを見学した後、N先生がかつてご勤務しておられた A 病院へ行きました.

  そこは神戸市内より少し山あいの方にあったと記憶しております。のどかな雰囲気を感じました。病院の玄関近くには一匹のサルが飼われていたと思います.

 私達学生は、そのサルを見て「どうして飼われているのだろう…」「もしかしたら、N先生が飼っていたのかも…」というように勝手な想像を話し合っていたものでした…

 その後、病院内を一通り見学させて頂きましたが、何時頃になったのかは全く記憶に残っていません.ただ、その晩は病院の理学療法室に学生全員が宿泊(というよりも、雑魚寝…?)させて頂きました。もちろん、病院の浴室でシャワーを使った記憶は残っております.そして、当時の私は何の疑問もなく、同期生達と一夜を過ごしたと記憶しております。

 一夜明けて、病院の食堂で I.N 先生と朝食を取った記憶がおぼろげながらに残っています。そして、私達は病院見学を終えたのだった思います。

 今から31年前の夏休みの終わりの思い出として残っています.今、私の周囲にいる学生さん達に同じような見学を兼ねた旅行が可能かどうかはわかりませんが、当時はそのように病院見学に出掛けたものだったと思っています.