昨日に続き、もう一冊ご紹介させていただきます。
私達日本人は「日本」という国が、少子高齢社会になってしまっていることを承知していることかと思います。
日本は本当に豊かな国になっていると思われがちですが、その影で少しずつ進行してきているのが「高齢社会」が抱えるさまざまな問題です。
介護放棄」「認知症の合併症による周囲とのトラブル」「疲弊する介護職員」「在宅介護と家族の介護ストレス」等々…具体的にあげれば際限が無いくらいかもしれません。
本書の著者は大学を定年退官後も現役で診療活動に携わる医師であり、臨床活動の中でみてこられた患者やその家族の姿を具体的に報告されております。
現在の日本における超高齢者(85歳以上)の抱える多くの問題を取り上げながら、随所に図表もあり理解しやすい内容となっています。
日本中の老若男女、すべての人たちが読まれること、そしていまの日本が抱えている大きな問題に改めて注目しつつ、今後どうあるべきかを考えるために是非ともお薦めしたい一冊です。
ひとことで表現するのであれば、他人ごとではない。日本人全体で早急に取り組む必要性がある。